<本日ライブでフィナーレ。何話連続かわかりません。←第37話からどうぞ>
舞い上がった気分のまま土曜日の午後。
そう。ミント倶楽部、部活動の日。
「さぁ!里親さがし!がんばろーーーーー!」
「愛ちゃん、盛り上がってるね」
「あったりまえじゃない。ミント倶楽部の部活だもん!」
実はルンルンの理由はちがったのだけれど。
集合場所は、姫のお屋敷。
お屋敷というだけあって、デカい。
駐在所が門から玄関までの間に5つくらい入りそうだ。
わたしたちは、涼太のアイディアで、
『子猫いりませんか?ほしいかたは駐在所へ』
という、お手製のポスターをつくり、いろんなお店に貼ってもらうことにした。
こういうとき、文具屋の息子は便利だ。なにしろコピーし放題。
姫は連絡係で、涼太とアカネちゃんコンビ。わたしと春菜ちゃんはそれぞれ単独で動いた。
夕方近くまで、店店をまわり、あたりが暗くなり始めた頃。
わたしは、ひょっとすると、もう駐在所に電話が入っているかもしれない、と思い、一度家にもどってみることにした。
「ひとりくらい来てないかなー」。
もう少しでバス停、というところまで歩いた時
バリバリバリ……
すさまじい爆音が遠くから聞こえてきた。
暴走族だ。
音からして、かなりな台数であることがわかる。
おそらくこれから街にでも行くのだろう。
まったく週末たびにご苦労なこった。
わたしはかまわず狭い歩道を歩いていたが
そのバイクたちがわたしの前まで来て、行く手をはばむように止まった。
「!」
「よー。元気なねぇちゃん」
それは
ついこの前、ケン坊にやられたやつらだった。
こいつら・・・暴走族の一員だったのか・・・。
「なんか用?」
「あいかわらず元気いいなぁ」。
「いや。てめぇの知り合いに世話んなったからよ。礼をしようと思ってな」。
「ちとつきあえや」。
前回とは「つきあえ」の意味も、迫力もまるで違った。
人数は20人以上もいる。
「アンタたちなの?学校の窓割ったの!」
暴走族たちは、にやついているだけで、なにも答えなかった。
そのうち、その後ろからさらに車が2台。
うち、1台から、前回の「筋金入り」が降りてきた。
たちまち車道の左側は、族のバイクと車でいっぱいになった。
田舎の道路は、めったに車も通らない。
そうだ。冷静になろう・・・
冷静に・・・
時計を見ると、もうすぐバスが通る時間だった。
その時間まで持ちこたえれば・・・
誰かが駐在所に通報してくれるかも知れない。
緊張でのどが乾く。
そうしているうちにも、すでに大勢がわたしを取り囲んでいた。
この時になって、花さんの忠告がまたよみがえったけれど
気をつけるといったって、やってくるものは気をつけようがない。
「静かだなぁ。ねえちゃん。へへへへ」
「オシッコちびってんじゃねぇのか?」
「へへ。そりゃおがみたいもんだな」。
「すぐおがめるって」。
「あはははははは」
「なんなの!あたしのパ・・・お父さんは警察官だよ!」
無駄と知りつつ強がってみた。
時間さえ持てばいい。
せめてバスが来るまで。
しかし逆効果だった。
彼らはもともと「警察官」がきらいなのだ。
「マッポの娘だからどうしたってんだよ!あああん?」
ひとりが怒声をはりあげた。
そこへはるか後方から車の音。
バスだ!
おねがい・・・誰か乗ってて・・・!
<MINT倶楽部 第39話へつづく→>
舞い上がった気分のまま土曜日の午後。
そう。ミント倶楽部、部活動の日。
「さぁ!里親さがし!がんばろーーーーー!」
「愛ちゃん、盛り上がってるね」
「あったりまえじゃない。ミント倶楽部の部活だもん!」
実はルンルンの理由はちがったのだけれど。
集合場所は、姫のお屋敷。
お屋敷というだけあって、デカい。
駐在所が門から玄関までの間に5つくらい入りそうだ。
わたしたちは、涼太のアイディアで、
『子猫いりませんか?ほしいかたは駐在所へ』
という、お手製のポスターをつくり、いろんなお店に貼ってもらうことにした。
こういうとき、文具屋の息子は便利だ。なにしろコピーし放題。
姫は連絡係で、涼太とアカネちゃんコンビ。わたしと春菜ちゃんはそれぞれ単独で動いた。
夕方近くまで、店店をまわり、あたりが暗くなり始めた頃。
わたしは、ひょっとすると、もう駐在所に電話が入っているかもしれない、と思い、一度家にもどってみることにした。
「ひとりくらい来てないかなー」。
もう少しでバス停、というところまで歩いた時
バリバリバリ……
すさまじい爆音が遠くから聞こえてきた。
暴走族だ。
音からして、かなりな台数であることがわかる。
おそらくこれから街にでも行くのだろう。
まったく週末たびにご苦労なこった。
わたしはかまわず狭い歩道を歩いていたが
そのバイクたちがわたしの前まで来て、行く手をはばむように止まった。
「!」
「よー。元気なねぇちゃん」
それは
ついこの前、ケン坊にやられたやつらだった。
こいつら・・・暴走族の一員だったのか・・・。
「なんか用?」
「あいかわらず元気いいなぁ」。
「いや。てめぇの知り合いに世話んなったからよ。礼をしようと思ってな」。
「ちとつきあえや」。
前回とは「つきあえ」の意味も、迫力もまるで違った。
人数は20人以上もいる。
「アンタたちなの?学校の窓割ったの!」
暴走族たちは、にやついているだけで、なにも答えなかった。
そのうち、その後ろからさらに車が2台。
うち、1台から、前回の「筋金入り」が降りてきた。
たちまち車道の左側は、族のバイクと車でいっぱいになった。
田舎の道路は、めったに車も通らない。
そうだ。冷静になろう・・・
冷静に・・・
時計を見ると、もうすぐバスが通る時間だった。
その時間まで持ちこたえれば・・・
誰かが駐在所に通報してくれるかも知れない。
緊張でのどが乾く。
そうしているうちにも、すでに大勢がわたしを取り囲んでいた。
この時になって、花さんの忠告がまたよみがえったけれど
気をつけるといったって、やってくるものは気をつけようがない。
「静かだなぁ。ねえちゃん。へへへへ」
「オシッコちびってんじゃねぇのか?」
「へへ。そりゃおがみたいもんだな」。
「すぐおがめるって」。
「あはははははは」
「なんなの!あたしのパ・・・お父さんは警察官だよ!」
無駄と知りつつ強がってみた。
時間さえ持てばいい。
せめてバスが来るまで。
しかし逆効果だった。
彼らはもともと「警察官」がきらいなのだ。
「マッポの娘だからどうしたってんだよ!あああん?」
ひとりが怒声をはりあげた。
そこへはるか後方から車の音。
バスだ!
おねがい・・・誰か乗ってて・・・!
<MINT倶楽部 第39話へつづく→>
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- MINT倶楽部 第39話
- MINT倶楽部 第38話
- MINT倶楽部 第37話
今度こそ
流し読みだけど
愛ちゃんピンチ!!
大丈夫か!?
かなりスゴイ展開ですね…
一番
くろわっさん更新頑張ってください
すげーピンチ!!!
どうなるん?
愛ちゃんピーンチですね。
だれかたすけてあげてぇ~!!
南先輩!
助けて…くれなくてもいいから、せめて不良の仲間ってのだけは、やめて下さい><
けんちゃ~~ん!!
出番だよ~!
愛ちゃんピンチΣ(・Д・^ノ)
誰が助けたげて!
どうなるんですかね
南君は…来ないか…(-_-)
愛ちゃんピンチ!!
バスが来たの!?
誰か乗ってますように…!!
SOS!!
涼太が来て奇策で乗りきったりして(≧∀≦)
正義のヒーローは誰なんだあ!?
バスには誰が乗っているんでしょうか・・・。
ドキドキですね。
ちびる前に誰かぁ!!
早く来て
まさか バスに南先輩?裏番だったりして
もしくは 愛ちゃんを見て見ぬ振り
先が気になります
愛ちゃんピーンチ!
誰か助けてあげて~(゜Д゜;≡;゜Д゜)
誰かピンチ救って~西条でてこーい
ここでママチャリ登場っ
…とか、ならないか
バスに南君が乗っているが、助けない。そんで、愛ちゃん、がっくり。でも、今度は涼太が偶然通りがかって、かっこ悪いながらも助けてくれる。で、愛ちゃん惚れる。
という展開かな?
わくわくして読ませていただいてます。
いつも、ありがとうございます。
バスに花火上げにきたママチャリが乗ってたりして
お蘭さーんっ☆☆
救世主は誰かって所ですね。
ママチャリ軍団の誰かだと面白いかも。
ケンちゃんがまた道に迷ってないかなぁ笑
気持ちはわかるけどさー。
ここにバンバン展開の予想書いちゃったら、わっさんが続き書けないでしょ?
そこらへんは配慮してコメントしようよ。
あんたしかいない!!
たよりになるのはサイジョーしかいなぁい!!
サイジョーこぉい。
こ~ぉいこいこいこいこい。
頼むきてくれ~。サイジョーッ。
愛チャンピンチ( ・_・;) 暴走族に囲まれた(O.O;)(o。o;) 誰か来て(・o・)
うわ、陰険ッ!!
この間のケンちゃんみたいに、ただやっつけるだけじゃダメなんだね。
相手が、もう悪さしたくなくなるような手を打たないと、ダメなんだ。
「鉛筆1ダースばら撒き作戦」みたいな、いい手って、なにかある??
またまた大ピーンチ
バスに乗っているのははたして誰なんでしょうか
意気揚々と駐在所に確認に行ったのに、タイミングが悪い…。しかも仲間を引き連れてくるなんて。
愛ちゃんのピンチに駆け付けるのは南先輩?涼太くん?それともママチャリくん達とか!?(*≧m≦)
ai cyan ganbatte----!!
PC ga, katamatta-!
by ひなこ
最大のピンチ!
両親とも元暴走族のヘッドだよ?
って言ってたらまた違う展開が…
って愛ちゃん知らないか…
はやくバス来て(>_<)
暴走族最低だ!!!
愛ちゃん、バレンタインでチョコ南先輩に渡せてルンルン気分だったのにぃ・・・。
かわいい子猫たちの、飼い主見つけようとぉ、がんばってたぁその時に現る不良(もとい暴走族)たち、ん~~~~~~ん、愛ちゃん大・大・大ピンチ!!!
でぇ、そこに颯爽とぉ現れるのはぁ・・・???
解んないんでぇ、次に行きまぁーーーーすぅ。
愛ちゃんが危ない!!
お願い!キンタマモッテ!
今度こそ、ママチャリの出番だぞ!!
さいじょうくんとか助っ人でこいよ~
きっとバスには南が乗ってるんだけど…。
運転手が助けてくれないかなぁ…。
って愛ちゃんにはお母さんの血が流れてるんじゃん!
きっと大丈夫ですよね?
愛ちゃん、これからどうするのぉ~!!
バスに誰かが乗ってることを期待しますぅ
愛ちゃん危険!これからどうなるんだ・・・バスに人が乗ってますように><
そして子猫の貰い手も見つかればいいな~^^
まぁ今は愛ちゃんのピンチ脱出が最重要・・・
誰かぁぁぁぁ!!!!