<本日フィナーレ。第120話からどうぞ>
『カエルの王子様』は、グリム童話で、王女様が金の鞠を落としたのを、カエルに拾ってもらい、その交換条件が「カエルと友達になる」、というもの。
王女様は、相手がカエルなので、約束を反故しようとします。が、これに父親である王様が「約束は守らなくてはならない」と言い、ムリヤリ王宮にカエルを住まわせてしまいます。
実はこのカエルは、魔法をかけられた王子様で・・・といったお話。
弥生ちゃんたちの劇では、約束が鞠ではなく、「カエル戦隊に町を守ってもらう」といった具合に変えられている、なんとも微笑ましいコメディ戦隊ものでした。
素人ものとしては、非常に珍しいダブルキャスト。
しかも、子供たちがたくさん登場する、というので(その親で)入りは上々でした。
開演1時間前。
「小川は?来てる?」
「さー、早苗さん以外は、ちゃんと見たことあるヤツいないからなー」
「孝昭、弟だろ?わかんないのか?」
「無茶言うな!」
「駐在は来てる」
「示談屋と警察官いっしょにしちゃダメだろ?」
「まぁいいや。そいじゃ、行こうか、西条・・・」
「ああ」
A町からT市の浜まで30分あまり。
僕は幕が上がるのを待たずに、浜の族との決着に行かなくてはなりませんでした。
「ホントはお前、行きたくねーんだろ?」
「ドンパチだぞ?行きたいわけないだろ・・・」
それでなくても闘いたくない相手です。
「今回はなにか策、あるのか?」
「別に・・・ない。でも見物も来ないだろうから」
集まるには時間が早過ぎますし、一度、ヒドい目にあっていますから、もう、彼らに信頼はありません。
しかし、敵は、西条くんの強さも、すでに、じゅうぶんに熟知しています。
それなりの対策を打ってくるはずです。
「そっか。策はねーのか」
「うん。とりあえず説得はするつもり」
あの頭なら、わかってくれるかも知れない・・・。
僕にはあわい期待がありました。
「まぁ、お前らしい、っちゃーお前らしいな」
「つきあわせて悪いな・・・孝昭・・・」
しんみりと僕が言うと、
「つきあう?つきあうつもりなんぞねーぞ?」
「え・・・・?」
「俺もだ」
「え・・・・?」
西条?
「おい。孝昭!」
「おお!」
ドスッ!
いきなりみぞおちに激痛が走り、呼吸ができなくなりました。
「う・・・・・!た、孝・・・昭・・・なに・・・・を・・・」
「孝昭。お前、姉ちゃんより下手くそだなぁ、こうやるんだよ!」
ドスッ!
「さ・・・・・・・西・・・・・・・・・・・・・」
カハ・・・・ハ・・・・・
きいた・・・・・。
「なんだ。早苗さんに鍛えられてる割合によえーなー」
「姉ちゃん、こいつには手加減してんだよ」
「あははは。早苗さん、お気に入りだもんなー」
「そうそう。実の弟よりお気に入り」
「・・・・・・・・・・・・・・・?」
聴きたいことは山ほどですが、声が出ません。
考える間もなく、
「久保ぉ!こいつ雲Eだ!」
「おーーーーーーーーー!」
な・・・・・なにを・・・・・・・?
みんながよってたかります。
西条くん、
「お前、ジャマだから。雲Eやってろ」
「そうそう。ジャマジャマ」
な・・・なんだって?
遠のく意識の中・・・。
僕は、椅子に縛り付けられ、怪力な王子様によって準備中のステージに引きずり上げられました。
「あー、千葉。雲Eは、もっとはじっこだ」
「・・・・・井・・・上?」まで・・・?
「ほいほい~~~~~♪」
麻生・・・・・?
なんで?
みんな?
グル?
「ウフフ。がんばってね?ママチャリくん!」
「奥・・・・さん?」
グレート井上くん、
「西条に言われただろ?たまにはみんなを信じろ」
「信じろって・・・・」
縛りつけたやつらの言う台詞か????
第123話へ→
『カエルの王子様』は、グリム童話で、王女様が金の鞠を落としたのを、カエルに拾ってもらい、その交換条件が「カエルと友達になる」、というもの。
王女様は、相手がカエルなので、約束を反故しようとします。が、これに父親である王様が「約束は守らなくてはならない」と言い、ムリヤリ王宮にカエルを住まわせてしまいます。
実はこのカエルは、魔法をかけられた王子様で・・・といったお話。
弥生ちゃんたちの劇では、約束が鞠ではなく、「カエル戦隊に町を守ってもらう」といった具合に変えられている、なんとも微笑ましいコメディ戦隊ものでした。
素人ものとしては、非常に珍しいダブルキャスト。
しかも、子供たちがたくさん登場する、というので(その親で)入りは上々でした。
開演1時間前。
「小川は?来てる?」
「さー、早苗さん以外は、ちゃんと見たことあるヤツいないからなー」
「孝昭、弟だろ?わかんないのか?」
「無茶言うな!」
「駐在は来てる」
「示談屋と警察官いっしょにしちゃダメだろ?」
「まぁいいや。そいじゃ、行こうか、西条・・・」
「ああ」
A町からT市の浜まで30分あまり。
僕は幕が上がるのを待たずに、浜の族との決着に行かなくてはなりませんでした。
「ホントはお前、行きたくねーんだろ?」
「ドンパチだぞ?行きたいわけないだろ・・・」
それでなくても闘いたくない相手です。
「今回はなにか策、あるのか?」
「別に・・・ない。でも見物も来ないだろうから」
集まるには時間が早過ぎますし、一度、ヒドい目にあっていますから、もう、彼らに信頼はありません。
しかし、敵は、西条くんの強さも、すでに、じゅうぶんに熟知しています。
それなりの対策を打ってくるはずです。
「そっか。策はねーのか」
「うん。とりあえず説得はするつもり」
あの頭なら、わかってくれるかも知れない・・・。
僕にはあわい期待がありました。
「まぁ、お前らしい、っちゃーお前らしいな」
「つきあわせて悪いな・・・孝昭・・・」
しんみりと僕が言うと、
「つきあう?つきあうつもりなんぞねーぞ?」
「え・・・・?」
「俺もだ」
「え・・・・?」
西条?
「おい。孝昭!」
「おお!」
ドスッ!
いきなりみぞおちに激痛が走り、呼吸ができなくなりました。
「う・・・・・!た、孝・・・昭・・・なに・・・・を・・・」
「孝昭。お前、姉ちゃんより下手くそだなぁ、こうやるんだよ!」
ドスッ!
「さ・・・・・・・西・・・・・・・・・・・・・」
カハ・・・・ハ・・・・・
きいた・・・・・。
「なんだ。早苗さんに鍛えられてる割合によえーなー」
「姉ちゃん、こいつには手加減してんだよ」
「あははは。早苗さん、お気に入りだもんなー」
「そうそう。実の弟よりお気に入り」
「・・・・・・・・・・・・・・・?」
聴きたいことは山ほどですが、声が出ません。
考える間もなく、
「久保ぉ!こいつ雲Eだ!」
「おーーーーーーーーー!」
な・・・・・なにを・・・・・・・?
みんながよってたかります。
西条くん、
「お前、ジャマだから。雲Eやってろ」
「そうそう。ジャマジャマ」
な・・・なんだって?
遠のく意識の中・・・。
僕は、椅子に縛り付けられ、怪力な王子様によって準備中のステージに引きずり上げられました。
「あー、千葉。雲Eは、もっとはじっこだ」
「・・・・・井・・・上?」まで・・・?
「ほいほい~~~~~♪」
麻生・・・・・?
なんで?
みんな?
グル?
「ウフフ。がんばってね?ママチャリくん!」
「奥・・・・さん?」
グレート井上くん、
「西条に言われただろ?たまにはみんなを信じろ」
「信じろって・・・・」
縛りつけたやつらの言う台詞か????
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続きが気になる!
そうきたかー!
雲Eくん、がんばれー♪
っていうか、西条君大好きだー(そればっかですみません)
結局、ママチャリ君は、軍師だから、つい自分の頭脳に頼りすぎちゃうのかな。
みんな、心配してるんだよね。
うう、いいなぁ、いい友情ですね。
縛りましたか・・・
1ばん?
うわーい、2番BANNゲットー♪
今日に限って、だんなちゃんが鍵を忘れて飲み会なので、帰ってくるまで付き合いますー。
つか、ねむ!
けど、同じ鍵を忘れるんでも、いい日に忘れてくれました。イエイ。
消えた??
みんなに、やられちゃいましたねママチャリ君
みんなカッコ良いなぁ
すごいどんでん返し~っ
駐在さんも知ってるのかな、知らないのは縛られてる本人だけとか?
3Get
西条たちはなにをやろうとしているんだ?
気になる!
みんな優しいですね。
そうそう、仲間は信用しなくっちゃっ!
でも、西条・孝昭コンビで頭の所へ行って大丈夫なのかな?
こういう時は、二人ともママチャリ君よりも物事をちゃんと考えているから心配は無いとは言え・・・。
でも、心配だぁ~。
どうやって説得するつもりなんだろう?
早く続きを・・・・・・
うわ!
なんかすごなぁ。
「信じろ」っていい言葉ですね。
じ~んときました。
彼の独特のクセかも知れませんが…
一人で抱え込み過ぎですね…
タカさんの言葉の意味…
西条君の思い…
そして素知らぬ顔で彼を急遽雲Eにした仲間達…
求めても出来ない素晴らしい仲間達…
少し冷静になる為の時間に気付くかな…
西条君と孝昭君…
この二人の覚悟は…
上辺だけの仲間に対するモノでは無いのは、明白ですが…
どう表現すれば良いのやら…
こんな事を当たり前の様にしてくれる友達って…
奥さんまで~きゃ~続きが・・・・気になるぅ-
仲間っていいですね~。
うん…仲間って素敵ですね(涙)
みんなはみんななりにママチャリを守ろうとしてるなんて。
やっぱり硝子の友情なんかじゃないですね
みんなマジでいいやつですね。
ちょっと早くも涙が・・・
おお~
これが本来のぼくちゅう!
やっぱりママチャリの沈んだ姿は見たくありません!
続きもしっかり見届けます!
西条くんも孝昭くんも井上くんもチャーリーも久保くんも、そして加奈子さんまで…。
みんなママチャリくんのこと、わかって心配してたんですね。
ん?ってことは駐在さんも…?
泣きたくなるような温かさです。
でも、雲Eって…。
ぼくちゅうはやっぱりこうでなくては・・・・。
ラストまで頑張って起きてます!!!
あちゃ~、うたた寝してたら始まってた・・・
本日のフィナーレ、これからしっかりついていきますよ
西条くんと孝昭くん、いい仲間ですね
みんなママチャリの事を心配して守ろうとしてくれてます。
いざって時に、本当の友情がわかりますね。
素敵な友達に囲まれて、うらやましいです。
雲E って・・・
みんな いい仲間ですね~♪
やべ…涙腺がゆるむ…
みんなママチャリを極悪人扱いなのにやっぱ仲間想いですね
みんなわかってて裏で動いてくれてたんですね…
おはおーございます!
やっぱり「みんなそれぞれ違うところで動いて」たんですね!
ママチャリは、ほんとに周りに恵まれてます^^
しかし雲Eはどうするんでしょう…
次読んできます!
仲間っていいなぁ~
仲間はやっぱりいいですね~
この一言に尽きます
西条くんやみんなの心遣いが泣けますね。
特に『信じろ』というところは泣きそうになりました。
僕もこんな仲間が欲しいですね。
雲Eさん頑張って下さい。
おはお~ございます。
そうか!西条くんのみんなを信じろって、
そういうことだったんですね。
早苗さんのドスッよりも愛情(友情)のこもった
ドスッですね。
ここばかりは、「友情は硝子細工」ではなく、
ナイロンザイルの友情ですね!
毎度思いますが
ママチャリの仲間って
いい仲間ばかりですよね(^^)
うわ・・・
演劇組のみんなも、
ずーっとママチャリくんのことを心配してくれてたんですね・・・!
「ガラスの友情」の井上くんも、
「雲D」の久保くんも、
下々の者にはえらそうにしてる「王子」千葉くんも・・・・
それに加えて加奈子さんまで。
それもみんな、そんなことはおくびにも出さずに
そういう計画を練っていて・・・
ただただ、胸が熱くなりました。
ひとつ心配なのは、族との対決に向かうのが
孝昭くん&西条くんのコンビ、ということ・・・・。
ど大量の怪我人が出そうで、ハラハラします。
かっこいい・・・・・・
きれいな?友情ですねww
うらやましいです(人´∀`).☆.。.:*・
西条くんかっこよしッ
ママチャリ軍団はやっぱ仲間思いですね