ぼくたちと駐在さんの700日戦争

 

  
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昨日はクリスマスだったのに、

とうとう母も入院してしまい、両親が同時に入院という、かつて経験したことのない事態に陥ってしまいました。

急な入院でしたから、夜までかかってしまい、

とうとうクリスマス特番もできませんでしたが、

それが唐突なことを思い出させてくれました。

それは、せっせと入院準備品を整えて、届けた時のこと。

言われた物を揃えていったのに、その中で、一品だけ

「やっぱりこれじゃダメなんで、取り替えてください」

と言われまして。

「え!そこ確認したじゃないですか?」

わざわざ確認をとった物だったので、不満をのべましたが

まぁ、それじゃダメだ、っていうんだから、しかたありません。

家には、ちゃんと用意してあったので、

「じゃ、とりにもどります」

というので、2往復目。


さて。病院は、旧駐在所跡地付近。県立酉高校とほぼ同じ立地にあるので、我が家からは5km。

まぁ、車だと往復で15分くらいのものなんで、面倒ではありますが、どうってことありません。


が。雪が降ってくると、決まって思い出すのが

『万引き疑惑』で、本屋のご主人が言ってた


「真冬の雪の降る中でも、体中に雪をつもらせて『小学3年生』を買いにきた君をまだ覚えてるよ。
10円足りなかったって、いいっていうのにわざわざ家までもどって。
2度めについた時には、もう閉店間際だった。
寒かったろうに。
そんな君らを一瞬でもうたがった自分が恥ずかしいよ」



という話。

これはノンフィクション部分でした。

昨日、Googleアースで、この距離を計ったところ、片道5.1kmでした。

小学3年生にとって、冬道の往復10kmは、けっこうな距離です。

よくないことに、その頃、小学生の間では、ショートブーツが流行りまして、

それまでのゴム長靴から、いっきにオシャレになったんですが。

今も忘れない。僕のはネイビーでした。

カッコイイんだけど、

これが、作りがまだまだまだよくなくって。

防水とは名ばかり。もう靴下で歩いてるのと変わらないほど、足がグジャグジャでした。

まー、冷たいとか、痛いとかを通り越して、感覚がなくなりつつありました。


とにかく、やたらつらかったのは覚えているんですが、

ふと・・

「どうして10円足りなかったのか?」

考えてみたら、10円忘れる方が悪いんであって


・・・と、これまでは思っていましたが

思い出してしまいました。

僕は、10円忘れたわけではなかったのです。

そもそも、小学3年生という本は、定価200円ピッタリでした。

当時で言うなら、100円札2枚。

10円足りなくなるってことは、ありえないんですが、


以下、当時の僕(チビチャリ)と、店員さんとの会話です。

「これください」

「はい、毎度ありがと・・・・あら?10円足りないわよ?」

「え。だって200円・・・・」

ちがったのです。

当時の月刊雑誌は、お正月号(12月発売)は、特大号といって、付録が多くなって10円高くなるのです。

「というわけ。え?あとお金もってないの?じゃ、足りない分もってきてね」

というつれない返事でした。

田舎にいないとわからないことですが、田舎の本屋ってのは、月刊誌とかの定期刊行物は在庫限り。

町で3軒しかなく、1軒は冬はスキー屋さんになってしまい(すげ!)

もう1軒では、すでに売り切れていました。

つまりここしか購入手段がなかったんですね。

「とっといてもらえませんか?」

これに女性店員さんが、どういう返事をしたか忘れましたが、

あまり色よい返事ではなかったと思います。

なぜなら、僕はボロボロ涙ながして泣いてしまっていましたから。

泣いてたのは、その店員さんの冷たい態度というより

足の冷たさの方が半分以上でしたけど


で。そこに現れたのが、件の社長さんで

考えてみると、そりゃレジで子供が泣いてるのはシャレになりませんから、

かなりジャマだし

「10円まけてあげて」

っていう話になったわけです。

けれども、僕は(おそらく、その女性店員さんの態度が気に入らなかったんだと思います)

「今、足りない分持ってきますから。その間だけとっておいてください」

そう言って、5.1kmの道のりを、家へともどりました。


往復10km。子供の足で、それも雪道ですから。たぶん時速2kmくらい。≒5時間!

それ、二往復ですから。合計10時間。歩き通し。

しかもあいにくの大雪でした。

つらかったっけなー



よくよく考えれば、根本的原因は、1月号だけ値上げする小学館にあるような気もしますが

よもやそこから本を出すなんてね。


逆境に次ぐ逆境ですが、今夜、今年最後のライブやりまーす


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コメント

百千札ってのがまた時代を感じますし

10円の為に10キロはツライ

<丶´Д`>
2020/12/26(土) 13:42:35 | URL | きゅう #WzzJX4NY[ 編集]

現代の感覚でサラッと読んでしまったセリフがまさかの10時間…!

学校終わってから買いに行って閉店間際ではなく、朝一番で買いに行ったと言う事だったんですね。

最近、私も気落ちする事が多くて
クロワッさん世代が楽しげだと希望が持てる事に気が付きました。

ご家族の事きっと大丈夫です!
笑う門には福来たると言いますから
2020/12/26(土) 15:21:01 | URL | 紗々 #-[ 編集]

久しぶりのコメントです。ブログを読むのも久しぶり...中学、高校の頃は毎日更新を楽しみにしていたほどだったのに...今でも文庫本をトイレに置いてぼくちゅうは毎日摂取?してます。
たまたま久しぶりに見たブログが、1巻の裏話とは。くろわっさん、相変わらず大変そうですね。応援してます。
2020/12/26(土) 22:13:04 | URL | あん #xtsQx3EI[ 編集]

>紗々 ちゃん

まー、たぶん家族は大丈夫だとは思います。
なんとかブログにも、笑いをとりもどしたい、とは思いつつ、やっぱり余裕があったんだなー、って思いますね。
YouTubeのライブは、けっこう面白おかしくやってます(笑
2020/12/26(土) 22:14:32 | URL | くろわっ #NB/JWtcg[ 編集]

あの本屋さんのセリフの裏には思っていた以上のドラマがあったんですね。子どもが10時間も1人で雪道を歩いている姿は想像するだけで泣けちゃいます。小学生なりの意地とプライドもあったのでしょうか。
お父様お母様のこと、ご心配だとは思いますが、まずは看病する人が元気でいないとですよね。ご自愛ください。
今年最後のYouTube配信もありがとうございました。
2020/12/27(日) 02:17:06 | URL | TEN子 #nVRjfAKk[ 編集]

いま子どもが小3なんですよ。もぅ。
足りない10円を取りに大雪の中10kmとか。
涙腺にきてしまいました……

よくがんばりました、って褒めてあげたいです。
2020/12/27(日) 14:03:10 | URL | アヤ #WDM361t2[ 編集]

足、凍らなくてよかったですね!

4才と2才の男の子がいますが、今年のサンタはプレゼントを入れ替えて配っていきました(笑)

ご両親、お元気でありますように
2020/12/27(日) 23:02:43 | URL | なん #wSgdlmZE[ 編集]
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