病院到着。
しかし、時間外の緊急口から入るのがいかに困難か、僕たちはよく知っていました。
警備員への交渉は大人の駐在さん。
なにしろ警察官。これ以上の適任はいません。
ところがなにしろ大慌てで来たものですから、駐在さん
「いや・・・。実はこの病院に不審者が入り込んだという話が・・・」。
そりゃ無茶だ・・・。まったくウソがヘタなんだから。
すると警備員さん。
「あ!そう言えば、5階に入院されてるおばあさんとこに・・・サンタの格好をしたやつが窓から入ってきたって話が・・・」。
「あーーー。そいつです!そいつ!」
そして4階にたどりついたのは、午後10時半をまわっていました。
「お前らはここで待機してろ」。
「あら。あなた、どこか行くの?」
奥さんもたずねましたが、それには答えず、廊下を走る駐在さん。
4階のロビーで、のぶくんは、そわそわしています。
「ミカちゃん・・・。そんなこと書いてたの?」
「うん。だからよー。のぶは今日プレゼントなんだよ」。
「あはは。なんかうれしいなー」。
けれど。少し眠そうです。
と、そこに駐在さん。
「あああああああ」。
なんとサンタクロース!
「ふっふっふ。驚いたか?」
「サンタ・・・」
「サンタが・・・・」
「人相悪っ!」
「うるせーーーー!」
ジェミーと千葉くんが、病室前でさかんに手招きしています。
そこには事情を聴いたお母さんも出ていらっしゃっていました。
「おせーよ!・・・って・・・あ・・・サンタ・・・」。
「ふっふっふ」。
得意げなサンタさん。
「人相悪っ!」
「お母さん、ミカちゃんは?もう寝ちゃいました?」
「ええ・・・さっきまでサンタ見るってがんばってたんですが・・・」。
「そうですかぁ」。
しかしお母さんは、のぶくんの姿を見つけると
「今。おこしますね。どうぞ」。
サンタさんと、のぶくんが病室へと入っていきます。
僕たちは廊下で聞き耳をたてていました。
しばらく寝ぼけたミカちゃんのぐずる声が聴こえていましたが
「・・・・あれ・・・・・のぶくん?」
「ミカちゃん!」
やったぁ・・・・・
「メリー!クリスマス!」
ベタだなぁ・・・駐在さん。
「ママ。ほらね?」
「なぁに?」
「サンタさんはね。いるお・・・」。
MerryChristmas.
※BGM『加奈子さんのクリスマスイブ』は、管理人くろわっに帰属するもので、無断転用、配布を禁じます



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一番乗り~!
違うのわかってます。すいません、言ってみたかったんです。
>なんさん
あははは。いいですよ!
一番載り認定。
+30点
あ、びっくりした
あぶない><
集計し忘れるところだった^^;(笑)
この季節にピッタリで短くて読みやすかったです
なんでコメントすくないんだろ
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